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1.変革の人、小泉純一郎新総理の誕生!
小泉内閣が誕生致しました。実は私は昨年夏の8/14日、小泉内閣待望論を提唱し、夕刊フジ上の政治評論家との対談で取り上げられたことがあります。私が小泉さんを総理にしたら良いのではないかと思ったのは、何より、「政治信条」と「言っていることがわかりやすい」ということがあったからです。彼は常に自分に正直に、言いたいことを言ってきた。これはある意味で政治家として大変勇気のあることです。
当時、永田町界隈では、「小泉は何をしでかすかわからない」、「周囲の言うことを聞かず突っ走ってしまうところがある」など、私の総理待望論への賛同者はあまりおりませんでしたが、私は、国民の政治不信を解消し国政を身近に感じてもらうため、そして自由民主党を再生させるためには何より「劇薬」が必要で、小泉純一郎さんこそ、その劇薬であると確信していたのです。実際、そのとおりになったのは実にうれしいことでありました。
よく小泉さんは「変人」といわれます。しかし、よくよく考えてみると、変に永田町の常識というものに通じた政治家と小泉さんと、どちらが国民の目線に近いかを考えてみますと、私は小泉さんの方がはるかに国民に近い存在であると確信致します。
皆さんは、予算委員会の模様をテレビ等でご覧になったかと思います。小泉総理は、憲法改正、集団的自衛権、靖国神社参拝、国債発行30兆円以下の財政再建、地方特別交付金の削減、道路特定財源の見直し等、どれも実にわかりやすく、国民常識に近い目線で力強く答弁されていました。一方、菅さんをはじめ野党各党代表は人気のある総理を何とか失敗させようと、重箱の隅を突付くようなつまらない質問しかできず、相当にあせりがみられます。
小泉さんの答弁が国民からみて高く評価できるのは、自分の言葉で喋っているという点です。今までの総理の中には、誰とは言いませんが、はめをはずさないために官僚の作った答弁書を読むだけの人もいました。そのくせ失言だけは実に多くやってくれた。小泉さんの場合は、元々自分の政治思想をしっかりと持っていますから、総理として今後実現したいビジョンについて自信を持って明確にこたえている。結果として、国民からみて実にわかりやすい内容になっているのであります。
6/6日には党首討論がありました。ここでも小泉首相は野党党首を圧倒しました。小泉さんの提唱する国債発行抑制による財政構造改革、特定財源見直し等についてはどれも説得力があり、野党の方は最後まで主体性ある政策を打ち出せませんでした。特に鳩山民主党は、本当に小泉内閣を支援するのは民主党であるなどと、小泉人気に便乗しようという作戦で、全くの茶番でありました。いうならば、このような政治姿勢は日本の議会制度における野党としての政治責任を放棄したといわざるを行為であります。
2.ハンセン氏病判決に対する控訴断念の決断について
最近皆さんが特に驚かれたのは、ハンセン氏病判決に対する小泉総理の控訴断念の決断であったろうと思います。
ハンセン氏病については、特効薬が開発された1960年以降も人権を侵害するような隔離政策が行われてきました。元患者は、隔離病棟の中で長年にわたり想像もできないような差別と偏見に苦しめられてきました。そこに横たわる深い悲しみと苦しみを看取する時、どんな人間でも涙することと思います。政治や行政、そしてマスメディアも含めて、私達が大きく反省しなければならないところであります。
しかし、厚生省、法務省といった行政当局は、はじめ通常の法律的常識に照らし控訴・上告して最高裁判所まで争うのが筋であるという判断をして、あたかも「これで決定か」というような報道がされました。既に相当高齢で控訴や上告に絶えられるとはいえない原告団らの激しい怒り・悲しみの様子が、テレビ等を通じて盛んに報道されておりました。
しかし、ここで大逆転があったのです。国民が注目する中、小泉総理は原告団らと直接面会した後、「異例の判断であるが控訴しないことを決定した」と、自分の口から原告団と国民に伝えました。小泉総理は実は福田官房長官、古川官房副長官らを通じて水面下で控訴断念の道を模索しており、ギリギリで最終決断したというのが実情でした。官僚の論理を政治が打ち破った瞬間でありました。
そもそも官僚というのは現行の法律や先例に基づいて仕事をすることが基本でありますから、自分の判断でできることが限られております。今後、私達の生活の中で、法律論議だけで結論のでない難しい政治的決断が求められることが多く発生すると考えられますが、直面する課題に勇気を持って実行できることがこれからの政治家に求められます。
政治主導の必要性というものをわかりやすく見せてくれたのが今回のこの控訴断念の決定であったということに、多くの皆さんが賛同してくれることでしょう。
3.いわゆる「田中真紀子外務大臣問題」について
さて、小泉内閣の目玉商品、田中真紀子外務大臣がバッシッングされております。最近は幾分落ち着き気味ですが、総理大臣にしても、外務大臣にしても、本当に政府要職に就くというのは怖いものだなあと実感致しました。
ここで昨今、田中外務大臣がいろいろと責められている原因について整理してみますと、(1)官僚人事に口を出すこと、(2)要人との会議等をキャンセルしたこと、(3)答弁が不安定なことの3点が、大きく挙げられると思います。ひとつひとつ検証してみましょう。
まず、行政人事への関与について言いますと、私は大臣が官僚の人事を決めるのは当然であると思っており、今回の田中外相の人事決定が何ら問題であるとは思いません。大臣がリーダーシップをもって行政を動かそうと思い、仮に官僚サイドに命令に従わない行動が見受けられるようだったら、人事に手をつけるのも当然であります。官僚は人事を第一として働く人々だからであります。大臣の命令には従ってもらわなければなりません。大臣というのはそれだけの責任を持って役所に送り込まれているのであります。
あと、秘書官が血をはいて交代したという一件がありましたが、そもそも数日も経たないで、秘書官が根をあげたとしたら、適性に問題があったとしかいえません。このような官僚が選挙を一度でもやればまずノイローゼになってしまうでしょう。中東担当の課長をやっていたということですが、パレスチナ・イスラエルの問題からは外した方が良いでしょう。本当に情けない。
ひとつ田中外相に言えるとすれば、早く本当の味方を省内に作ることだと思います。大臣のビジョンを組んで政策を具体化していくためには、周囲に有能なスタッフの存在は欠かせません。この点、田中外相の当面の課題となるといえるでしょう。しかし、基本線において、外務省人事にも思い切ってメスを入れていこうとしている田中人事を私も応援したいと思います。
次に、先般米国の国務副長官アーミテージ氏との会談をキャンセルした点についてでありますが、大臣の答弁を聞く限り、パニック状態だった等答弁が二転三転しており、ちょっといただけないものでありました。私は随一の知日家であるアーミテージ副長官にはやはり会うべきであったと考えております。今、日中日韓関係等が緊迫化する中、日米関係は一層重要性を増してきております。特に日米関係の強化を志向している副長官とのパイプは必ずや外交上生きるはずであります。この点、田中外相が早速、首相訪問前の米国訪問を計画し、6/18日の訪米が決定したことは評価できると思います。
第三に田中外相の答弁が不安定であるという評価について申し上げたいと思います。私も衆院外務委員として間近に外相の答弁をみているわけですが、確かに外交の基本姿勢や抽象論議に関しては実に生き生きと自分の言葉で答弁しておりますが、外交政策上の具体的知識が問われる質問については、答弁書の朗読に終始する場面は少なからずあります。
しかし、どうでしょう。大臣になって間もない中で、細かいことを取り上げて、これについて知っているか、あれについて知っているかだけに終始している野党議員の質問は実にくだらない。外交的事実だけが知りたいなら外務省にFAXで問い合わせれば良いのです。要は民主党の狙いは小泉内閣の目玉である田中外相に何とか失点を付けてやりたいというその一念であります。実に浅はかではないでしょうか。
こうした中、私が特に「ひどいな」と感じたのは、自由党の達増拓也氏の質問内容でした。彼は、「外務省の先輩が130年に渡って築いてきた歴史を田中外相が壊すことが心配であり、そうした暴挙を行う田中外相はもはや精神分析の対象である」とまで言ってのけました。
彼が外務省出身であることは言うまでもありませんが、政治家になってなお外務省の枠の中でしか物事を見られない彼の方がよほど精神分析の対象であると思います。そもそも国民の誰も「英々たる外務省の130年の歴史」などというものに敬意も払っていないし、今、外務省は多くの膿を出さなければならないと感じているという事実に彼は全く気づいておりません。
最後に最近の田中外相の発言リーク問題についてお話しなければなりません。日本と親交の深いオーストラリア外相、イタリア外相、ドイツ外相などとの会談内容が流出しています。外交の国益としての生命線である機密内容がメディアにドンドン流出している実態については、相手国に不信感を植え付ける重大な問題であります。日本は信用おけない国だから重要なことは何も話せないということになってしまいます。
たとえ、外務大臣の発言が官僚にとって気に入らない内容であっても、機密は守らなければならない。大臣が人事権を揮うから、改革をしようとしているから、情報を意図的に流して困らせ、辞任に追い込むというようなことを官僚が考えているのであれば、極めて重大な問題であります。まさかそんなことはないと思いますが、結果として世界に日本外交の恥じをさらした今回のリーク事件は外務省の大きな問題であることは間違いありません。田中大臣を守ることが我々のとっての重要な使命になりました。日本民主主義の保持のためにも、田中大臣を守る責任というものが発生したと思います。
田中大臣だから官僚にこれだけモノが言えるのです。他の人ではマネできないと思われます。多くの若手議員が激励のため、田中大臣を訪れているというのが実情です。
これから、まだまだ波乱含みではありますが、私は初代外務大臣政務官を務めた人間として、厳しい環境の中、懸命に孤軍奮闘している真紀子大臣にエールを送りたいと思います。
4.キャラクターの豊富な小泉内閣の実行力が問われている!
小泉内閣には、確かにキャラクターがそろっていると思います。小泉さんに田中真紀子さん、そして、インターネット上で大人気の「塩爺」こと塩川正十郎財務大臣、日本の経済問題をわかりやすく解説し、国会議員がみんな舌を巻いている竹中平蔵経済財政相、行政改革に期待大の石原伸晃行革担当相と、何かやってくれそうな内閣であることは間違いありません。これをもって、マスコミによっては小泉内閣を「劇場型内閣」と表する向きもあります。このような状況はある意味で異常といえば異常でしょう。
野党には、劇場型内閣を批判する向きが強くありますが、私は劇場型内閣で何が悪いのかと思うのであります。野党には小泉内閣人気に便乗しようという感がありますが、これこそ野党としての責任を放棄した迎合政党といわざるを得ません。
内閣が成立してひと月経つ今でも支持率は依然9割近くと、本当に森前総理の時には考えられない数字であります。ここまでくるとこの数字が支持率なのか何なのかわからなくなってきます。一番驚いているのは他ならない小泉さん自身ではないでしょうか。
問題はこれからであります。小泉総理は最近になって、赤字国債発行の抑制や、地方交付税の見直し、道路特定財源の抜本的見直し、特殊法人の民営化検討等、徐々に具体的な改革の処方箋をアドバルーンとして挙げてきております。厳しい財政状況の中で何とか将来の経済活性化を確保していくためには、恐れず、ひるまず、小泉さんのプランを何としても実現していかなければならない。首相公選の導入、地方主権と国民負担増なき財政改革、集団的自衛権の考え方等含めて、実は、私の政治思想の多くが小泉総理のそれとピッタリ符号しています。
しかしながら、政治というものは常に多くの利害関係者の中で、各般各層を説得して、民主的かつ着実に実現していかなければならないものであります。例え「すばらしい理想」や「人気」があっても、強固な政治基盤と政治手腕がなければ「絵に書いた餅」に終ってしまいます。この点、小泉内閣の真価がこれから問われてきます。そして、私は小泉さんなら必ずやってくれるものと信じています。
2年ほど前、私の地元柏で講演していただいたことから、「桜田さんは先見の明があるね」などと誉められることがあります。私は「偶然ですよ」などと言いますが、密かに「してやったり」と感じます。 私は小泉内閣が多くの荒波にめげずにドンドン改革を実行していけるよう今後全力で支援して参りたいと思います。皆さんも是非小泉さんを応援してください!
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