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桜田義孝です。今回は、小泉政権の今後についてお話ししたいと思います。現在、テレビでは、小泉内閣の求心力低下という論調が氾濫しています。私は、こうした加熱報道に大きな危惧感を持っている一人であります。私は、支持率が低下しつつある今こんな時だからこそ、男小泉純一郎の改革路線を支援している一人であります。この点をまず始めに強調しておきたいと思います。
まず、鈴木議員における北方領土の人道支援事業・コンゴ大使館のIDカード問題等、報道されていることが事実であるかどうかも含めて、テレビ討論会や証人喚問等で本人がきちんと公の場で釈明することが何より重要であります。また、外務省が調査をしているところであり、その結果を見て、自由民主党としても国民から理解を得られるような明確な決断というものをすべきであります。
一方、田中真紀子さんについては、依然高い大衆の支持というものがありますが、ちょっと冷静になる必要があると思います。
私は当初から田中真紀子応援団の一人でした。私も外務大臣政務官であった時、外務官僚の浮世離れぶり、常識のなさ、国民軽視を実感していたので、四ヶ月弱という私の短い任期中できなかった外務省改革を真紀子さんにかけてみたい気がしたのです。事実、就任当初、外務省の乗り込んでいった真紀子さんの迫力は凄まじいものでありました。
しかし、アーミテージ副長官との会談ドタキャン事件、ミサイル防衛構想批判発言、歴史認識問題、李登輝関連失言、「応援候補の名前を忘れちゃった」事件、米国テロ時の国務省避難先暴露事件、「小泉さんの靖国参拝を非難しておいて自分は事前にちゃっかり参拝していた」事件、人事課立てこもり事件、秘書官を泥棒呼ばわりした指輪事件、「次官は天皇みたいなもの」発言事件等々、数え上げれば切りが無いこの方の行動についてよくよく鑑みると、『エンターテイナー』としてはすばらしい才能を持っているが、外務大臣はとても危なっかしくて任せられないというのが最終的な私の結論であります。
彼女の功績は、外交や外務省改革には全くなく、国民の目を政治という比較的人気の無い分野に釘付けにしたことでしょう。田中さんは早稲田大学の演劇部に所属していたという経験から表現力には抜群のものがあります。田中真紀子総理大臣待望論もありますが、これは面白いことであっても、日本を危うくすること以外の何物でもないと思います。
要は田中真紀子さんのやっていたことは、官僚をヒステリックに怒鳴り散らしていたことだけです。官僚全員をクビにできない以上、全員を敵に回して改革などできるわけがありません。私はもっとうまいやり方は絶対あったと思います。
川口大臣の外務省改革は着実に進んでいます。真紀子さんでもなかなかできなかった官房長等の更迭をあっさりとやってしまった。タブーとなっていた主任分析官の異動もやりました。要は官邸をバックにすればできたのです。ところが真紀子さんは『我』を通すことにこだわり続け、官邸を完全に敵視するようになりました。「そもそもあなたは官邸から任命されたのでしょうが・・・」と言いたいところですが、この前の参考人質疑も政権批判等言いたい放題でした。あれでは小泉さんがあまりに気の毒です。参考人質疑の際の田中さんの発言はどれだけ多くの同僚議員をはじめ国民の支持を失ったかわかりません。喜んでいるのはマスコミだけです。参考人質疑は、田中真紀子さんの将来を思って期待していた人をがっかりさせました。私もその一人です。
小泉総理が兄貴分に当たる森前総理に組閣を相談した際、「純ちゃん、田中外務大臣だけはやめろよ。後で必ずもめるよ、相談されるまでは俺にも責任あるが、後は純ちゃんの責任になるよ」と言われ最後まで反対されました。しかし、小泉総理は総裁選を共に闘った真紀子さんの恩に報いるため、異例中の異例として外務大臣につけたのです。
小泉さんは、真紀子大臣に関わるあらゆる事件の時、必至に彼女をかばってきました。次々に起きる事件の度に「もういい加減にやめさせろ」と轟々たる非難が噴出したときも、一人真紀子さんを擁護し続けてきたのは小泉総理です。私は、こうした小泉さんの思いやりというものをもう少し田中真紀子さんも人間として理解すべきであると思うのです。
実を言いますと、私は、田中大臣更迭劇の前日にある親しい官邸筋に電話をし、「今、田中外務大臣を更迭してはだめですよ。タイミングが悪すぎますよ」とアドバイスをしたのであります。しかし、その時、その高官が言うには、「しかし、田中外務大臣はメモを巡って明らかにウソを言っている部分がある。公の委員会の場で明らかなウソをつかれると、もうかばいきれない」という話でした。要は官邸は最後まで真紀子大臣を更迭したくはなかった。しかし、それでは野党攻勢の前に国会を乗り切れないと判断した、苦渋の決断であったというのが真相なのです。
ウソはやはりいけません。実際、米国大統領レセプションの招待状については、田中大臣は明らかにウソを言っているというのが真相です。ある新聞報道によれば、田中事務所では、「来てないことにしなさい」という命令が下っているというのです。外務省にいた頃はこんなことが日常茶飯事であったというのですから、官僚がノイローゼになるのも無理からぬことです。やはり大臣としては問題があると言わざるを得ません。
私が言いたいことは、つまり、鈴木議員の問題も、田中真紀子さんのウソも徹底的に国民に疑念をもたれないよう、真相を明らかにすべきであるということであります。そして、田中真紀子さんは小泉総理の聖域なき構造改革の応援団に戻るべきであるということであります。折角の内閣支持率が今回の一件で台無しになってしまいました。
私は小泉改革の聖域なき構造改革推進こそが最重要課題であって、それを邪魔する人間は、例えそれが田中真紀子さんであろうと『抵抗勢力』であると確信しています。私は全力で『抵抗勢力』と戦っていくつもりであります。そして、最大の抵抗勢力は実は民主党であるという事実に気付いていただきたいと思っています。
時にピンチはチャンスにもなります。今は小泉改革にとって逆にいろいろなチャンスであるとも思います。つまり、(1)支持率を一喜一憂せずに政策を強力に遂行できるようになったこと、(2)個人の人気より国益追求の外交政策への脱却ができるようになったこと、(3)外務省改革をスピーディーに行う決断の上に人事を刷新できること、(4)国際社会で信頼を取り戻す新外務大臣が誕生したこと、D自由民主党内の危機意識の浸透から小泉政権の党内基盤が逆に強まりつつあること、以上の点から今回の一件が結果的に改革を更に進めるきっかけになったともいえます。
ここで、再度申し上げたい。改革の手を決して緩めてはなりません。今こそ構造改革を成功させなければ日本経済を再び蘇らせることはできません。仮に政権交代で民主党、自由党、社民党、共産党の野合政権ができても、また、分裂を繰り返すだけです。どうしてもここで、小泉改革の成果を上げることこそ国益に適うと確信致します。私も小泉政権の聖域なき構造改革の断行を支援する会の代表世話人を努めており、先日も小泉総理を激励してきました。総理は「改革は絶対やる」と断言していました。私は小泉改革を成功させ、わが国経済に再び活力を取り戻していくべく全力を尽くして参りたいと思います。どうかご理解をいただきたいと思います。
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