桜田 よしたか
自由民主党
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広報誌「絆」
49号 ワイドショー国会から政策ショー国会へ脱却せよ
 (田中真紀子議員の功罪)

皆さんこんにちは、衆議院議員の桜田義孝です。さて、国会も休会中ということで、一連の政治的ゴタゴタでテレビを賑わすこともほとんどなくなりました。こうした中、ちょっと前の田中真紀子さんの辞任には本当に驚かされたと思います。私も同僚の平沢勝栄氏なんかと共に一緒に行動していた時期もあり、今回のことは本当に残念であったと思っています。田中真紀子さん、それは『ワイドショー・劇場型政治』とも言われた一連の政治混乱の象徴ともいえる人物でした。ここで、その功罪についてちょっと振り返ってみたいと思います。

真紀子さんのやったことで国民から見て一番評価されていることは、やはり外務省改革問題でしょう。国民の前に外務省と鈴木議員の問題等をあからさまにし、国民の意識を政治や行政に向けたこと、ここがテレビ等で誰でも挙げている真紀子さんの業績であります。

確かに田中真紀子さんという方は、親ゆずりの天性のカリスマ性を持っており、演説も本当におもしろく、わかりやすい。時々人の悪口や脱線が多くなりますが、ストレスの溜まった国民はむしろ特定の政治家を吊るし上げる真紀子さんの演説に拍手を送っていました。そうした真紀子さんは何より偉大なパフォーマンス人であり、タレントであり、テレビ人でした。

しかし、政治家とタレントはやはり違います。タレントはテレビで人間を楽しませれば、視聴者は満足しますし、それ以外の倫理観や社会性はよほどのことがない限り問われません。一方、政治家はある意味で倫理観や社会性そのものが本来問われるべきで、タレント性はおまけに過ぎません。ここが多くの方々が誤解されているところです。このテレビ時代、どうしても政治家のタレント性が重要になってきますが、それが国を動かすようになったら、非常に恐ろしいことです。

真紀子さんの政治家としての実力をみてみると果たしてどうか。真紀子さんは確かに外務省に国民の目を釘づけにしました。しかし、やったことはそれだけです。単に局長が気に入らない、課長が気に入らない、秘書官が気に入らない、と感情的に個人攻撃ばかりが目立ち、結局改革実績はゼロであったといっても過言ではありません。答弁もテレビが入らない時はほとんど官僚の原稿を棒読みでした。つまり、外務大臣としての資質は残念ながらほとんどありませんでした。これは同僚であり、かつて真紀子応援団であった平沢氏も認めるところです。

さて、真紀子さんはよく『富士山』に例えられます。「遠目でみるのが丁度良く、近くでみると岩石だらけ」という意味からだそうです。実際、国民は真紀子さんをテレビでみるだけですが、近くにいたらどうでしょう。秘書はほとんどいつかないそうで、だからこそ越後交通からの出向という強制力のあるかたちを採らざるをえなかったということがいわれます。

多くはいいませんが、ニュースステーションという番組で真紀子さんが中年男性秘書を口汚く罵った上、夫である直紀氏に『テレビの前でやめなさい・・・』とたしなめられるという場面を見てわかるような気がしました。そして、一言申し上げたいのは、政治家は『人間力』が基本であり、それがないと人はついていかないということであります。実際、真紀子議員の本当の仲間は国会には誰もいなかったのです。

(田中康夫前知事の問題)

 さて、同じ田中でも田中康夫さんという方もおられます。この絆が届く頃には長野知事選の結果が出ていると思いますが、田中さんの手法も真紀子さんに似てテレビ向きです。しかし、政治家向きでは決してないという点も共通しています。確かに「脱ダム」という思想は共感できるところもあります。しかし、脱ダムのイメージが先行し、治水のための代替案等が全くないばかりか長野県民が巨額の負債を抱えてしまったという点についてほとんど理解されていません。

知事室をガラス張りにしたり、ぬいぐるみを背広につけたりするのも良いですが、民主政治の原点は話し合いであり、イメージだけで市民を誘導するということは危険性を持っています。テレビ的には田中康夫さんは良いのでしょうが、長野県の各種経済指標は全国で優位にあったものが今や軒並み下から何番目というところにまで来ているそうです。

(ワイドショー国会から政策ショー国会へ)

 さて、いよいよ9月からは臨時国会が始まります。スキャンダルでボロボロになった先の『ワイドショー国会』の反省に立ち、是非各党が政策で勝負する『政策ショー国会』としたいものです。

民主党でも代表選をやっています。各党首が政策で競う場面も見受けられ、改めて民主党が保守勢力と社会主義勢力によって構成されていることが明らかになっています。保守勢力の主張は自由民主党とほとんど変りません。むしろ党内の社会主義勢力とは本来は水と油くらい違うのです。民主党の保守勢力は支援団体である「連合」を鼻から馬鹿にしているという話です。ただし、若い政治家がこれだけ出馬するという点は評価できると思います。自由民主党も世代交代を図って定年制をしくくらいやらないとだめです。若い魅力的な候補者を育成し、党の再活性化を図らなければなりません。

そして、小泉改革もいよいよ正念場です。国民がもっとも期待していることはやはり景気の回復でしょう。構造改革によって先行き展望がみえるようにし、信頼回復から景気指標が良くなっていくというのが一番望ましいシナリオであります。難しい課題ですが、私も『小泉政権の聖域なき構造改革の断行を支援する若手議員の会』代表世話人として、引き続き全力で小泉改革の断行を後押ししていきたいと考えています。
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