桜田 よしたか
自由民主党
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広報誌「絆」
57号 
 みなさんこんにちは、桜田義孝です。去る4月13日には千葉県議会議員選挙が行われ、多くの皆様より自由民主党に対するご支援をお寄せ頂きました。柏市選挙区に於いては鈴木良紀候補、我孫子市選挙区に於いては井手口魁候補が自由民主党公認候補としてそれぞれ4期目・10期目の信任を頂戴し、新たな県政改革に取り組むことと相成りました。これからも両県議と共に手を携えて、地元の発展に引き続き取り組んで参る決意を新たにしているところであります。これもひとえに皆様の日頃よりご支援の賜物と存じます。この場を借りて御礼を申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

また、4月27日には衆・参院4選挙区の補欠選挙が行われました。結果は与党の3勝1敗でした。唯一、与党が敗退したのは世田谷区を地盤とする衆院東京6区です。自民党が擁立した候補は、かつて金融再生委員長を務めるなど、大変優秀な人材であることは間違いありませんが、残念ながら、74才という高齢には有権者の厳しい審判が下されました。私はかねてよりわが自由民主党も当選回数による人材登用の硬直を拝して、積極的に若手を登用するべきだと考えていました。私が代表世話人を務める『小泉政権の聖域なき構造改革の断行を支援する若手議員の会』のメンバーの中にも、国会議員の定年制の徹底の取り組んでいる仲間がいますが、構造改革の達成のためには過去のしがらみにとらわれない若手が国会や党内で活躍できる環境を整えなければなりません。私は今後とも自民党の世代交代に全力で取り組んでいくつもりです。

ところで県議選の選挙期間中、私も柏・我孫子の各地域で集会を開いたり、駅頭に立つなどして、普段はあまりお目にかかれない皆さんとも直接お話しする機会に恵まれ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。そうした折に、皆さんが一番関心を持たれている事柄はやはり景気や経済の問題、そしてイラク戦争についてでした。

イラク戦争は3月20日の空爆開始に端を発し、わずか1ヶ月足らずで米英軍がイラク全土を掌握して、一応の終結を見ました。イラクに対する武力攻撃については様々な議論があることは私もよく承知しています。「日本の態度はつまりはアメリカ追従なのではないか」「わが国はアラブ社会を敵にまわしてしまうのではないか」といった指摘もよく私の耳に届いています。しかしながら、安全保障といういわば究極の国益を担保していくためには、怜悧に現実を直視しなければなりません。特に外交や防衛に関して、無責任な机上の空論を述べたり、絵空事を描いてみせるというのは真の政治家の立場ではありません。私はわが国の安全保障の根幹は日米同盟以外にはあり得ないと考えています。そうした現実的な選択から目をそらす政治家は、すなわち国民の目をくらましているとしか言いようがありません。また、わが国がアラブ社会の敵になってしまう、と不安を煽る人もいますが、テロの標的となっているのは全世界の国であることを忘れてはなりません。親アラブ・反アラブといた区別は必ずしも正しくないのです。テロリストの標的は、限定されていません。脅かされているのは市民社会一般であり、その意味では自由と平和を愛する者すべてがテロの標的と言えるでしょう。であればこそ、我々は安全保障というものを真剣に考えなければならないのです。

戦争が終結し、イラクへの関心の的は復興支援に集まっています。ここでも、国連ではなく、米国が中心となって設置した復興人道支援室(ORHA)が主導していることにフランスやドイツが異を唱えていることを引き合いに出して批判を繰り返している人がいるようです。わが国外交にとって、日米同盟と同様に重要なのが国連外交であることは私も従来から主張してきたことであります。しかしながら、国連が紛争を予防したり解決したりする機能を完全にはたしているのかというと、残念ながらそうではありません。ルワンダでは百万人もの一般人が殺されていながら、国連は有効な手を打てませんでした。チェチェンでも未だに国連は手が出せずにいます。目下、イラクでは略奪や強盗が横行しています。こうした一般市民への暴力をどう抑制して安定した社会を築くかは一刻を争うことであり、わが国としては引き続き各国が共同歩調を取るように外交努力を続けなけながらも、国連が有効手段として機能するまで、何らかの暫定措置を取ることはやむを得ないことであると思います。

ところで、今回のイラク戦争をめぐる報道で、皆さんがよく耳にされた言葉に、米軍がバクダッド攻略等に用いた、“精密誘導爆弾”というものがあると思います。精密誘導爆弾とは、GPS(全地球測位システム)受信機が組み込まれたミサイルです。そもそもGPSとは、米国が打ち上げた衛星が発信する電波を使って、自分が地球上のどこにいるかを知ることができる仕組みであります。衛星は地上約2万km上空に現在29基が飛んでいて、GPS受信機は上空の衛星のうち4基以上が出す電波をキャッチして、それぞれの電波が届くまでの時間を瞬時に測定します。その時間をもとに各衛星までの距離を算出して、受信機が地球のどの地点にあるのかを特定するわけです。ミサイルは電波で自分の位置情報を把握して、予めインプットされた標的の地図情報とを比較しながら飛んでいくので、爆撃の精度は非常に高くなります。その誤差は約10m以内とされています。精密誘導爆弾は10年前の湾岸戦争では爆弾全体の7.5%に過ぎませんでしたが、今回のイラク戦争では80%から90%に達したと言われています。戦争の早期終結や使用する爆弾の総量を少なくする効果は計り知れないものがありました。こうしたハイテク兵器の導入は戦争による犠牲や被害を最小限に食い止める側面があるのです。

もっとも、GPSは軍事目的だけに使われているのではありません。皆さんもよくご存知の車のカーナビゲーションシステムは、このGPSを利用したもので、一般にかなり普及してきています。私の車にもカーナビゲーションシステムが付いているのですが、交通渋滞の時等はとても重宝しています。また、最近は一部の携帯電話にもGPS受信機能が組み込まれ、自分が今いる場所に応じたきめの細かい情報サービスが受けられる等、GPSは私たちの暮らしに大変便利に活用されています。しかし、こうしたGPSシステムにも欠点があります。GPS衛星の電波はビルなどの谷間には届きにくいのです。今後、GPSが交通機関のコントロールなどに導入されていけば、電波が途切れたり乱れたりすることで、重大な事故につながる恐れもあります。正確な位置の測位ができなくなれば、事故発生の危険は増します。こうした不足を補うため、日本ではメ準天頂衛星モの打ち上げを予定しています。準天頂衛星は日本のほぼ真上を飛行して、従来型衛星の欠点を補完する効果があります。
私は『次世代衛星システム推進議員連盟』の事務局長として、こうした衛星事業などの新しい分野の産業創出にも力を尽くしてきました。外交分野に於いても、あるいは経済分野に於いても、世界のイニシアチブを取れるしたたかな戦略を持つ。それこそが、今求められている政治家の理想像であります。私は今後ともそうした存在感を発揮できる政治家でありたいと考えています。皆様もご意見・ご批判等ございましたらどうぞお寄せ下さい。お待ちしております。

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