桜田 よしたか
自由民主党
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広報誌「絆」
59号 りそなへの公的資金注入問題について
 とある日の桜田義孝事務所に、学生インターン(研修生)のマナブ君がやって来ました。ちょうど本会議を終えて、事務所に戻っていた桜田代議士とマナブ君とのおしゃべりが始まりました…!

マナブ 「桜田先生、こんにちは!ごぶさたしてます」


桜 田 「おひさしぶり、マナブ君。元気だったかい?」


マナブ 「はい、最近彼女ができたので、デートで忙しくて…。こないだ、六本木ヒルズに行ってきました」


桜 田 「都心に出来た複合商業施設のことだね。開業直後のゴールデンウィーク中だけで百万人を超える人が訪れたらしい」


マナブ 「どうりで賑わっていましたよ。僕は六本木ヒルズにある映画館で『シカゴ』という映画を観ました」


桜 田 「ミュージカル映画だね。私も観たよ。それと、六本木ヒルズにあるおそば屋さんは柏に本店があるので、こんど、平沼赳夫経済産業大臣をご案内して、おそばを食べに行く予定だよ」


マナブ 「え、いいなぁ。先生、僕も連れて行って下さいよ!」


マナブ 「ところで、りそな銀行が国の管理下に置かれるというニュースがありました。でも、うちの近所にあるりそな銀行は今まで通り普通に営業しているけどなぁ」


桜 田 「うん、りそな銀行は公的資金による特別支援を受けて、経営基盤を強化していくことになったんだ。今回の措置は破綻処理ではなくて、あくまで再生なんだよ」


マナブ 「公的資金って、つまりは僕たちが支払った税金のことですよね。僕たちのお金が無駄になるんですか?」


桜 田 「そうともいえない。確かに政府はりそな銀行に資本を注入するんだけど、りそな銀行の再生がうまくいって、政府が取得した株が将来高値で売れれば、注入した公的資金を取り戻せる可能性もある」


マナブ 「ふーん、じゃ満更、税金の無駄遣いだというわけではないんですね」


桜 田 「そうだね。そもそも銀行を安易につぶしていけば、国民経済全体に不安や不信をひきおこすことになりかねない。“金融不安”ということが盛んに言われ続けているけれども、どうして金融システムが安定しないのかわかるかい?」


マナブ 「何でかな?…不景気だからかな?難しくてわからないですよ!」


桜 田 「いやいや、マナブ君の言う通りだよ。不景気、つまり景気の低迷とデフレが原因で、過去の不良債権が減るどころか、新たな不良債権まで生まれつつある。こんな状況では銀行がいくら本業で収益を上げても、それを食いつぶしているのが現状なんだ」


マナブ 「でも、銀行は貸し渋りだとか、貸し剥がしだとかで評判悪いですよ」


桜 田 「もちろん、銀行の経営責任は厳しく追及していかなければならないね。銀行という地位にあぐらをかいて、預金者や国民に迷惑をかけた経営者にはきっちり責任を取ってもらう。りそな銀行の場合、持ち株会社・傘下銀行・関連会社を含めた総勢142名の幹部は一斉に辞任して、退職金は支払われないんだ。役員だけじゃない。りそな銀行の行員は給与が約3割削減されるんだ」


マナブ 「銀行はそれだけみんなに厳しい目で見られている、ってことですね」


桜 田 「そうだね。これから銀行にはやる気のある企業を積極的に支援していくような、金融機関としての本来の役割を十分に発揮していってもらいたいね」


マナブ 「ところで、りそな銀行のニュースで知ったんだけど、監査法人とか公認会計士って何ですか?」


桜 田 「会社のお金の出入りや財産の状態を表す書類を“財務諸表”というんだけれど、その財務諸表が決められたルールに則って、きちんと書かれているかどうかをチェックするのが公認会計士だよ。監査法人とは会計士の集まりだと思えばいいんじゃないかな」


マナブ 「りそな銀行の経営陣と、監査法人との間で、決算をめぐってだいぶ争いがあったって新聞に書いてありました」


桜 田 「“税効果会計”の“繰延税金資産”の評価についてだろう?」


マナブ 「何ですか、そのクリノベ…」


桜 田 「繰延税金資産。簡単に言うと、税金の前払い分が後で戻ってくると考えて、勘定に入れておくよ、ってことだね。その前払い分を認めるのか、それとも認めないのか、という点でりそな銀行と監査法人との間に考え方の違いがあったんだよ。というのも、将来の不良債権の処理の進み具合や、本業の業績によって、その前払い分が認められるか認められないかが後で決められるんだ。」


マナブ 「前払い分が認められてお金が戻ってくれば、銀行は助かるけれど、反対に前払い分が認められないなんて後々になって言われたら、銀行はもたないですよね」


桜 田 「うん。結局、厳正な監査の結果、りそな銀行の主張は認められなかった。」


マナブ 「今までにもこの手のトラブルはあったんですか?」


桜 田 「さっき言った“税効果会計”は、日本の会計制度を新しくするために、割と最近導入された新制度会計というものの内の一つなんだ。新制度会計には他にも“時価会計”とか“退職給付会計”とかっていうのがあるんだけれど…聞いたことあるかい?」


マナブ 「うーん、…何となく、名前だけ」


桜 田 「一つ一つ説明すると長くなるから省くけれど、簡単に言ってしまうと、新会計制度っていうのを導入すると、今の日本の多くの企業は赤字になりやすいんだ。経営者から見れば、これは厄介な制度だよね。ところが、“税効果会計”の繰延税金資産というのは一時的に黒字を出しやすい制度でね。だから、企業は積極的にこの制度を使う傾向にあるとも言われているんだ」


マナブ 「見方によっては、ごまかしのような気がするなぁ」


桜 田 「いずれにせよ、企業の収益力を見極める目がこれまで以上に厳しくなっていると言える。企業もより積極的にディスクロージャーに努めなければならないね」


マナブ 「ディスクロージャー?」


桜 田 「会社の財務内容や、仕事の中身を公開することだよ。会社だけじゃなくて、これからは国や自治体にも求められることだと私は思うよ。透明で適正な情報を広く国民に開示すること、これは民主政治の基本だからね」


マナブ 「さすが桜田先生、いいこと言うなぁ!またいろいろ教えてください!」


桜 田 「いいよ、いつでも遊びにおいで」
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