こんにちは、衆議院議員の桜田義孝です。さて、先の参議院選挙では、皆様方に大変御世話になりました。おかげさまで椎名一保、無事二期目の当選を果たすことができました。ここに厚く御礼申し上げます。しかし、先の衆院総選挙に続き、小泉政権にとっては大変厳しい結果となったことは皆様方既にご案内のとおりです。獲得議席は改選議席51議席を二つ下回る49議席に止まってしまい、比例では第二党に転落する有様でした。私の地元である、この柏市や我孫子市でも大変厳しい票差が出てしまい、非常に残念であります。
今回のこの結果については、いろいろな見方があるでしょうが、私はとにもかくにも『年金問題』であったと思います。強行採決のイメージと少子高齢化を原因とする先行き不透明感が、膨大な反自民票となって現れたというのが真相でしょう。また、岡田党首は新鮮なイメージがあった一方で、政権を担って三年以上経つ小泉総理は、さすがに国民から見て新鮮なものではなくなったということもありましょうか。
しかし、私自身、今回の結果にかかわらず、小泉総理の進めてきた構造改革路線は正しいと思っています。実際問題、景気も明らかに回復しております。足もと今年度の実質GDP成長率も4%程度まで上方修正される可能性すら出てきました。失業率もここへきて下がってきていますし、個人消費や設備投資、輸出も回復基調を維持しております。小泉総理が「痛みに堪えて」と言ったことは全く間違いではありませんでした。しかし、国民は、選挙で私の予想以上に小泉内閣と構造改革路線に厳しい結果を突きつけました。これは厳然たる事実であります。
選挙後、知り合いの党幹部と話しをしていたとき、「大体総理大臣というものの賞味期限は二年半程度らしい」というそんな話を聞きました。私は元々総理大臣は最低でも4〜5年はやるべきであるという持論の持ち主ですから、こうした議論には与しませんが、今回の結果をみるとやはりいろいろと考えてしまうところもあります。何か第二次大戦直後にお役御免となった英国首相チャーチルに通ずる悲しさを感じます。
大体欧米の例をみても、首相なり大統領なりに就任して政策的に結果が出るのは最低でも2〜3年はかかるものです。それを待ちもせずコロコロ代えるとなれば、首相は誰がなっても同じということになってしまうのです。今回は小泉総理に成果が出ていないからだという意見もあり、実際、批判票となって出たということこともあると思いますが、私は小泉総理の経済政策や行政改革の方向性は全く正しいと今でも考えています。小泉総理は従来型ではない国民の負担によらない政策手法で景気回復を成し遂げた戦後初の総理であり、やはりもう少し小泉総理にチャンスを与えてもらいたいというのが私の率直な感想なのであります。
それにしても、自民党は毎回同じことを繰り返しているようにも思えます。平成10年の参議院選挙のときも同じような雰囲気でした。やはりもともと比較的人気のあった橋本龍太郎氏が大敗を喫しました。自民党はその都度敗因を分析したりするのですが、どうも尻すぼみで終わってしまいます。実際、この前の衆院選の総括すらされていないのに、この有様です。都市部では自民党がドンドン負けています。これは本当にゆゆしきことであります。
よく政治家にはメディアの悪口を言う人がいます。「新聞・テレビが悪いんだ」、「風が吹いたのだ」とそんな論調が多いのが実態です。しかし、メディアの存在は民主主義の前提条件であり、天に唾するようなものです。どうしようもありません。今回の選挙戦、自民党はCMを比較的多く流したとされていますが、週刊誌への広告とか、インターネットの広報とか新しいメディアに対する戦術が全くなっていませんでした。こういうことをやったからどうなるということでもないのでしょうが、初歩的な基本戦術でもう大分後塵を拝していると思えてなりません。つまり、新しい時代認識というものがどうも足りません。
そもそも、今回の選挙で気づくことは、民主党の候補者は自民党の候補者より圧倒的に若いケースが多いということです。確かに政治には経験が必要ですが、自民党の候補者の場合、地元事情などが考慮されるあまり、若い優秀な人材が出にくく、民主党に逃げてしまうというケースが多いといわれています。九州などもともと自民党が強い地域でも、一部落選するなど、かなり厳しい結果となりました。候補者は大変な高齢でした。高齢だけが原因でないと思いますが、有権者からすれば、マイナス要因にはなるでしょう。埼玉8区で採用したように、清新なイメージの若い候補者を擁立できるよう、党としての候補者選定に関するシステム作りが不可避な情勢であると思います。これは勝つための最低条件といえるでしょう。
そして、何より重要なのは、候補者というよりも、リーダーの選定であると思います。民主党の岡田代表は大変若く、真面目なイメージで小泉総理を破りました。次のわが党の総理候補はなかなか大変です。相手は論客ですし、若さもあります。私は自民党でこれに対抗できる総理を選ばなければ自民党に明日はないとさえ思っています。果たしてどれだけの資格要件者がいるのでしょうか。正直いって小泉さんを凌駕するようなカリスマ性の持ち主は今のわが党にはおりません。しかし、若いとか人格とか政策とか、そういう視点であれば、何人かはいると思います。問題は依然として派閥的な発想しかできない古手の人間もいるということです。私は前回の自民党総裁選のとき、橋本派に属しながら、小泉総理の再選を支持し活動しました。こうした行動がこれからは当たり前になってくると思います。これからは集金力や派閥等ではなく、選挙に勝てるかどうかで、総理総裁が決まる時代です。選挙に勝てないようなリーダーを派閥が一緒だからといって応援する時代ではありません。われわれの小選挙区というのは、そもそも政権交代が起こりやすいシステムなのです。つまり、党にとっては顔が非常に重要になってきます。どの党も党の顔選びにはこれからますますこうした傾向が強まると思います。党の顔が党の命運を決める時代であると私は思います。
自民党にもまだまだ多くの若い人材がいます。しかし、それがどうも活かしきれていない。選挙手法のことでも、政策のことでも、もっともっと自由に若手がものを言い、党の意思決定に反映させていくような雰囲気が必要です。私も自民党が再び多くの方々よりご賛同をいただけるような政党として生まれ変わるため、あらゆる努力を惜しまないつもりです。どうかご理解とご支援をお願いしたいと思います。
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