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みなさん、こんにちは、衆議院議員 桜田義孝です。今回の絆72号では、『小泉内閣 秋の政局』と題して、当面する国政上の課題について、皆様にお話しさせていただきたいと思います。
(橋本派の問題について)
さて、前回の絆でもお話ししたおり、橋本派が大変なことになっています。1億円の資金の収支報告記載漏れでついに逮捕者まで出したことについては、私自身も何ということをしてくれたのだと憤っておりますが、とにかく不透明な資金の流れについては、徹底的に究明すべきであるという考えです。政治とカネの問題については、これまでもいろいろありましたが、こうしたことが減らない構造的な問題についてしっかりと考え、法整備をしていく必要があります。前の号でも述べましたが、政治にカネがかかる究極的なかたちとして、総裁選がありましたが、これはお金をかけて総理総裁を目指す時代ではなくなったので、次第に解決の方向には向かっていくと感じています。いずれにせよ、不断の努力をもって、国民に謝罪・説明し、責任をもって対処していく課題でありましょう。
(米国大統領選挙の行方について)
こうした中、国際情勢は着実に変化しています。米国においては、大統領選挙一色になりつつあり、先には共和党の大会が開催されました。私は個人的にはこうした大会が開催できる米国の政治土壌はすばらしいと常々感じています。インタビューを受けたほとんどの国民が共和党・民主党、それぞれの支持の理由、立場を明確に説明する姿には真の民主主義を感じます。わが国で民主党が躍進して、二大政党政治へ向かっているとはいっても、米国のように政策で分かれているわけではなく、自民と反自民で分かれているといっても過言ではなく、近い将来真の二大政党制を実現するためには、更なる政界再編が不可避であると思っています。
大統領選そのものについては、イラク戦争の影響もあり、これまではブッシュ苦戦が報じられてきましたが、まさかシュワルツネッガーの応援のおかげではないのでしょうが、共和党大会を経て、ブッシュが優勢になってきております。私はもともとケリーは厳しいと思っていました。雰囲気が大統領的ではない感じですし、第一、奥さんとか副大統領候補とか、マイケル・ムーアとか周りが目立ち過ぎです。また、ケリーが当選した場合、概して、クリントン大統領の時のように経済摩擦が再燃するとか、政策が中国よりになるとか、いろいろ言われておりますが、やはりブッシュのようなわけにはいかなくなると思います。為替介入や貿易経済関係では日米関係は今が蜜月です。日本の景気回復の矢先だけにこうした側面からも注視する必要があります。
(チェチェン問題について)
国際情勢といえば、ロシアのチェチェンでは、大変痛ましいテロが発生しました。夥しい犠牲者、特に子供達の犠牲者を出した今回のテロについては小泉総理も弔意を示しておりますが、本当に悲しい出来事で、断じて許せない犯罪です。テロの問題については、国際社会が一致団結して鉄の意志で撲滅のため取り組む必要があります。しかし、どんな民族紛争もそうですが、チェチェン問題はかつてロシアが独立を望むチェチェンに対して行った第一チェチェン戦争、第二次チェチェン戦争と数十万人にものぼる大量虐殺を展開しており、そのときの犠牲者の遺族による報復というかたちをとっているだけに、根深いものがあります。対チェチェン強硬派として人気の出たプーチン大統領ですが、チェチェン人との民族的対話も必要でしょう。パレスチナ問題をみてもわかるとおり、報復の連鎖はなかなか止まるものではありません。
(小泉政権秋の政局)
@三位一体改革と郵政民営化問題について このように国際的な課題が山積する中で、わが国においても、難しい課題が山積しており、小泉総理を取り巻く環境がますます厳しいものになっております。すなわち、三位一体改革と郵政民営化です。どちらも、中央政府のリストラ策の一環でありますが、自民党の反対勢力の動きが厳しいものになっています。私は小泉政権支援の会代表世話人であり、聖域なき構造改革を応援してきた立場であり、今でも小泉総理の政策を支持していますが、特に三位一体については、3兆円もの財源を奪われるかたちとなる各省庁の抵抗がここまで厳しいものであるとは思いませんでした。毎日のように官僚が事務所にやってきて、「こんなことをされたら大変です。止めてください」と目の色を変えて説明していきます。 しかし、私は思うのです。「地方主権の時代」なのだから、取りあえず生活密着の現業系は自治体にやらせてみればよい。今、国に6割、地方に4割の税収が入りますが、実際に使うのは国6割、地方4割になっています。地方のことは地方に任せるべき、自立的な責任ある財政規律を確保するためにも、より良い街づくりを自分達の手で実現させるためにも、私は基礎自治体の更なる合併と道州制を推進すべきであるという立場です。ですから、三位一体については大賛成であり、小泉総理を応援したいと思っています。ただ、官僚相手というのは本当に大変だと日々実感しています。構造改革の最大の難敵は身内にいるのです。 この間、郵政民営化については、その必要性について十分議論されていないことが問題であると思います。年金が減るとか、消費税が上がるとかの話ではないこの問題について、国民の関心度は概して低いといえます。郵便料金がどれくらい下がるとか、どれだけ国民にとって利益があるとかもっとその種のメリットをきちんと説明する必要があります。また、20万人を超える方々の身分を変えるわけですから、雇用問題についても慎重に議論する必要があります。加えて、特に郵貯の民営化は、今銀行がどうしようもない中で、中小企業を支えている国民金融公庫や中小公庫等の再編問題にも直結するだけに、本当に民間銀行は大丈夫かという話にもなってくるということを考えなければなりません。いずれにせよ、国民が理解できるかたちで改革を進めていくことが肝心です。
A小泉内閣の組閣について 小泉内閣の組閣人事についていろいろと囁かれる時期になって参りました。小泉総理が最近、森元総理や青木幹事長と頻繁に会っているのもこのためでしょう。私の個人的な考えからすれば、次の組閣も小泉総理の思うようにやったらよいと思います。いろいろと言われますが、課題がこれだけ多いときにリーダーシップをとれない均衡型人事を行った場合、小泉内閣は死に体となるでしょう。ただし、大臣を任命したら、副大臣や大臣政務官については、その大臣が仕事をやりやすいように工夫すべきでしょう。もちろん派閥のことはあまり考える必要がありません。あくまで適性・大臣との相性で選任すべきと考えます。このことは絆でも何度も言って参りました。また、民間人を入れることについてはあまりお薦めできません。民間人はその後政界からいなくなることがわかっていますから、官僚からなめられて実力を発揮できません。むしろ、内閣補佐官とか顧問官として起用し、専門知識・実力が発揮できるようにしてあげるべきだと思います。
Bいわゆる民主党の小沢問題について 民主党では随分、岡田さんと小沢さんの間でかけひきがされています。本当は岡田さんの推薦人には小沢さんもなるべきでした。しかし、彼は岡田さんを党首として認めなかった。溝はどんどん大きくなっているようです。背景には民主党の急激な若返りにより、鳩山、小沢、横路、菅氏らの居場所がなくなっていることにあります。実際、政策的なことも前原氏や枝野氏らに主導権が移っており、先輩議員はなかなか口を出せません。菅さんもそうしたことが堪えられず煩悩との戦いということでお遍路参りをしたようです。そんなに議員は暇なのかと思われても心外ですが・・・。
このように民主党にも世代対立、政策集大対立、そして派閥はあります。特に安保議論では核武装論者と非武装中立論者が並存しています。つまり、今の状況は二大政党制でも何でもありません。国民が真の意味で政策的に政党を選べるように、政治・政党には更なる自己改変の努力が要請されているのです。
課題山積の小泉政権下、桜田義孝は皆様方のお声を国政に届けるべく、精一杯、次期臨時国会に取り組んで参ります。ご意見・ご要望がありましたら、何なりとお寄せください!
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