桜田 よしたか
自由民主党
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広報誌「絆」
77号 桜田よしたかの教育改革案
 こんにちは、衆議院議員桜田義孝です。
 今回の絆では教育問題を取り上げてみたいと思います。
 つい先日、十七歳の少年が母校の小学校の先生を殺害するという大変痛ましい事件がありました。かつて在学中、自分のいじめを助けてくれなかったことへの仕返し等、原因についてはいろいろと報道されていますが、似たような少年犯罪の事件はここのところ、大変増えつつあります。私も最近地元の会合等では、特に主婦の方から「桜田さん、国会議員は教育問題をしっかりやらないとだめよ」とー言いわれることが多くなってきました。
 私は、文教関係の委員会には所属したことはありませんが、文部科学部会等の場では、教育政策についてかなり積極的に発言してきたという自負はあります。

 (学校教育の現在)
 以前、近隣のある小学校を見学したことがあります。そこのご父兄によると「学校の三年生と六年生のクラスがひどいことになっているので是非見に来てください」というお話でした。 早速日程調整の上うかがいましたら、廊下である生徒が寝転んでいました。授業中にも関わらずです。担任だけでは対応できず、その時はご年配の補助教員の方が一生懸命その子を席に戻そうとしていました。また、教室内を動き回っている子もいました。テスト中に話しかけてくる子もいました。
 私は正直大変驚きました。学級崩壊等、いろいろ新聞等で見て、部会でも議論することはありますが、ここまでひどいとは思いませんでした。
 その後、校長先生の部屋で給食をいただいているとき、現在使っている教科書をみせていただき、これもまた驚きました。まるで絵本のようなものなのです。私の知っている教科書のイメージとは大分違いました。内容もかなり削減されているようでした。  円周率が=3.14から3になったり、計算に電卓を使ってもよくなったり、総合学習の時間が設置されたり、今日までの一連の教育改革は「ゆとり教育」という思想に基づいています。これは、受験地獄の改善、詰め込み型教育の反省、授業についていけない子たちの救済等、いろいろな目的があって、授業数を減らしたうえ、生きる力を付けさせようという政策意図によるものでありました。

 (子供たちに基礎的学習・学力は不可欠!)
 確かに、子供たちが単に国語や算数、理科、社会等を詰め込み式に勉強し、偏差値だけで学校を選ぶという風潮は改革する必要があったとは思います。自分でレポートを書いたり、ディベートの力を付けたりといった教科外の学習もそれまでの日本教育には足りませんでした。しかし、「ゆとり教育」の結果はどうでしょうか。日本の学力はこのところ大幅に低下しております。昨年経済協力開発機構(OECD)が40カ国・地域の十五歳を対象に実施した「生徒の学習到達度調査」で、日本の高校一年生は前回八位だった「読解力」が十四位に低下、「数学的応用力」も一位から六位に下がるなど、もはや日本の学力は世界のトップとはいえない惨状になっています。他にも確か同様の調査結果があったと思います。
 学力がすべてではありませんが、学力や知識が文明社会の発展のための重要な要素であることは疑いないと思います。つまり、子供たちには基礎的学習が不可欠なのです。例えば国際問題の討論をする場合も歴史や国際政治学の知識があるとないでは大違いです。ロケットを打ち上げるためには物理学等の地域が不可欠です。知識をドンドン注入することで頭は熟成されるのです。ですから、歴史の好きな子や理科の好きな子がドンドン頭に吸収できる環境は整えないといけません。将来の発達の目を摘み取ることにもなりかねません。大学全入時代の中で、大学の数が依然非常に多い中で、子供たちの学力レベルがますます下がろうとしています。一方で教育にお金をかけられる家庭の子供たちはますます熱心に塾通いをし、できる子とできない子の差が増大しかねません。これでは社会階級格差を助長することにもなりかねないと思います。

 (教科書レベルを上げよ!)
 ですから、教科書のレベルを上げることはあっても、下げる必要はまったくないと思うのです。中山文部科学大臣が「ゆとり教育」見直しの発言をして以降、政府も漸く腰を上げつつありますが、これは当然であります。勉強には確かにつらい部分もあります。「解けない、わからない」というあの感覚です。個人差もあるでしよう。しかし、難しい問題が解けたときの感覚もまた忘れえぬものであります。また、国語が得意な子、数学が得意な子、歴史の得意な子、理科が得意な子、英語が得意な子、いろいろいます。世の中にいろいろな職業があるのと一緒です。私はこうしたそれぞれの子どもたちの得意な部分をドンドンのばしてあげる努力を惜しむべきではないと思っています。言い換えれば数学のできる子は数学オリンピックを目指せばよいし、大学の授業だって受けさせてよいでのす。私は教科書内容の向上のため政府に働きかけをして参ります。

(自然・社会体験学習を実施すべき!)
 また、自然・現場体験型学習の充実も課題であります。子供たちはいずれ社会に出て自分の力で生きていかなければならないわけですから、実際の社会を体験させるような時間を増やした方が良いと思います。例えば、市役所で一日体験勤務をしてみるとか、電話の取り方や書類の書き方を勉強するとか、社会や職業を意識した教育が不可欠であります。場合によっては夏休みの一部を使って実施してもかまわないと思います。具体的には例えば夏休みを40日から20日にし、他の時間を自然との共生の体験学習にあて、季節を通じて田植え、稲の手入れ、収穫、白米への加工、来年への備え等、一連の作業をさせるというのもー案だろうと思います。林間学校をより充実させたものにするとか、介護等の福祉現場を一通り体験させるということなども有効でしょう。

 (家庭との連携、生きる意味教育の充実を!)
 最近では、フリーターやニートの数が増大の一途です。今の若い子に間くと、「何をしたいかわからない」、「別になりたい職業はない」という子が大変多いようです。 全員が全員野球選手やJリーガーになれるわけではありません。
 やはり、子供の時分から、どういった職業に就き、どういう人生を送りたいのかということを意識させる必要があると思います。さきほど述べた体験教育の充実も効果があると思いますが、やはり家庭とより情報交換を密にして、子供の行く末を考えることが重要です。できれば「職業価値観教育」を授業化すべきです。
 また、いうまでもなく、少子化の中で甘やかされて育つ子供が増えており、家庭の教育力の改善も課題です。家庭の教育力向上のため、文部科学省ももっと真剣に取り組むべきでしょう。

 (食育思想の浸透が必要)
 皆様は「食育」という言葉をご存知でしょうか。
 いま子供たちの食事が危機的状況です。千葉県の教育庁の幹部とお話したところ、今どきの高校生の中には毎日コンビニ弁当ばかり食べている子供たちも大勢いるそうです。外食やこうした食事は油分や塩分、保存料等、そればかり食べていては健康を害しかねないものがたくさん入っています。やはり健康のためにはバランスのとれた家庭食が一番です。
 また、旬のものをいただくという「食文化」も重要です。食と教育を結びつけることは国民健康の向上と文化力の向上のため有効です。本年四月からはいよいよ栄養教諭という制度もスタートします。この制度も活用しながら私は食育の思想を教育政策に活かして行くべく活動してまいりたいと思います。
 日本の教育制度にはまだまだ課題が山積しています。この国の将来のため、引き続き全力で教育改革に取り組んで参ります。どうか皆禄方のご意見等をお寄せください!   
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